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人前で極度に緊張するのは病気の表れ?

      2017/03/21

人前で極度に緊張するのは病気の表れ?

普段は普通に話せるのに、人前に出ると極端に緊張し何も話せなくなる人っていますよね。

それは、もしかしたら病気の表れなのかもしれません。

極度の緊張には、病気の可能性が隠されているのです。

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誰でも人前では緊張するもの

人によって程度の差はありますが、人間誰しも緊張する生き物です。

生まれてから一度も緊張したことが無い人間なんて一人もいません。

ただ、緊張しているかどうかは見た目では分からないことも多いので「こんなに緊張しているのは自分だけ」と悲観して悩んでしまいがちなのです。 緊張する場面といえば、断トツで「人前で話す時」を思い浮かべるでしょう。

例えば職場や学会などでプレゼンテーションをする時、就職活動で面接の受け答えをする時、結婚式でスピーチを任された時などですね。

人前に出ることが仕事の人は別として、一般的にこんな風に人前に出ることは「非日常シチュエーション」ですから緊張して当然です。

人前で平気になるには、ある程度場数を踏んで慣れることがどうしても必要になります。

また、多くの人の前でなくても緊張してしまう場面もあります。

代表的なのが、意識している異性と二人きりで会話をする時ですね。

他にも、初対面の人と話をする時もちょっとあがってしまいますね。

緊張することに対して、マイナスなイメージを持つことが多いと思いますが、緊張すること自体は決して悪いことではありません。

人間が持って生まれた身を守る本能ですから、むしろ全く緊張しなくなっても困りものです。

しかしそうは言っても、緊張のあまり本番で本来の力を発揮出来ずに悔しい思いをしたり、相手に悪い印象を持たれて残念な結果になってしまう可能性も少なくありません。

それに緊張しているところを見せたくないと思う感情だってありますから、緊張をうまく抑えたりコントロールできるようになりたいとみんな望んでいます。

人前で緊張することの対処法

日頃から訓練を行うことで、人前で緊張しにくい体質になることができます。

その訓練として有効な手段が、イメージトレーニングです。

緊張しやすい状況を頭の中でシュミレーションしておけば、頭の中とはいえ経験を重ねていけるので、徐々に慣れてきて緊張しにくくなるはずです。

具体的な方法としては「数人の前でスピーチする場面」や「自分がセミナー講師になった場面」を思い描きます。

初めから大勢の人前を設定しないで、少ない人数から始めていき、徐々に聴衆の数を増やしてくのがコツです。

最初はイメージするだけで、冷や汗をかいたり、胸がドキドキして緊張の症状が出てくると思います。

しかし、めげずに毎日続けていけば、徐々に緊張が少なくなっている自分に気づくはずです。

せっかくの訓練ですから、イメージは適当であってはいけません。

具体的に詳細なイメージを行う方が効果が上がりますから、聴衆の表情や状況を細部まで想像するようにしてください。

人間の脳の想像と現実の区別がつかないという点を利用しない手はありません。

具体的であるほど効果がアップするという点をしっかりと意識をして想像力を働かせましょう。

さらに、自分が話している状況を楽しいとイメージすることが大切なポイントです。

そうすることで、自分の中で苦手意識を減らすことができるのです。

イメージトレーニングでは、上手くいくイメージを蓄積して、自信を持つことが重要です。

失敗した状況のイメージを蓄積しては逆効果ですから、気をつけてくださいね。

人前で緊張するのは病気?

人前での緊張が極度のものとなって、生活に支障が出てくるまでになると「社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)」という病気として扱われて、治療の対象となることもあります。

社会不安障害とは、ある特定の状況や人前で何かをする時に、非常に緊張感が高まって不安や恐怖を感じ、次第にそのような場面が苦痛過ぎて避けるようになるという病気です。

緊張は誰にでもあることですが、たいていは場数を踏んで慣れていくことで、自然に振る舞えるようになります。

しかし、社会不安障害の場合は、自分でもおかしいと思いながら、緊張症状がどんどんエスカレートし、仕事や学業、日常生活までも支障をきたしてしまうのです。

現在、国内でこの病気で悩んでいる人は約300万人以上と言われています。

10代半ばから20代前半で発症することが多く、病気という認識がなく、長い間誰にも相談できず苦しんでいたケースが少なくありません。

社会不安障害は、プレゼンや会議など特定の状況でだけ症状が見られる「限局型」のタイプと、常に緊張状態が続き、特に職場など人の多いところではリラックスできず、疲れやすいタイプの「全般型」の2種類があります。

全般型は精神的疲労が続いてひどくなると、うつ病などに発展してしまう恐れもあるので、思い当たることがあれば早めに心療内科や精神科を受診しましょう。

社会不安障害とは

「社会不安障害(SAD:Social Anxiety Disorder)」のメカニズムを見ていくと、まず、他人から悪い評価を受けることや、人から注目を浴びることへの不安が極度に高まることに耐え難いほどの強い苦痛を感じるという心理的問題が生じます。

そして、それに伴って様々な身体症状が現れます。

赤面、発汗、ふるえ、動悸、声が出なくなる、息苦しさ、腹痛、尿意頻回、ぎこちない行動をとってしまう等です。

この身体症状が曲者で、またあの症状が出るのではないかという予期不安を覚えて、ますます緊張を感じる場面への苦手意識が強まるという悪循環を招きます。

そういった状況が続くと、社会的状況や人前での行為自体を避ける回避行動へ発展し、その結果社会生活に障害が出てしまうという経過で、社会不安障害に陥ってしまうのです。

この社会不安障害(SAD)という概念は、それまで内気さや、あがりやすいといった性格の問題として諦められていた症状を、精神療法や薬物療法によって症状が改善することがある心の病だと認識を改めるものでした。

緊張したり気恥ずかしく思う場面でも、多くの人は徐々に慣れていくことで、平常心で振る舞えるようになりますが、社会不安障害(SAD)の人は、緊張を感じる場面では常に羞恥心や笑い者にされるのではという不安感から逃れることができず、そうした場面に遭遇することへの恐怖心を抱えて張りつめた状態です。

精神障害の中では、比較的早期である思春期前から成人早期にかけて発症することが多いこの病気は、症状が慢性的になり、人前に出ることを恐れるようになると、「うつ病」等のさらなる精神疾患へ発展していく恐ろしさもあります。

社会不安障害の対処法

社会不安障害(SAD)の治療法には大きく二つのパターンがあります。

薬を服用して治療する「薬物療法」と薬物を用いず心理的に治療する「精神療法」があります。

二つの治療法は患者さんに合わせて、単独で行われる場合もあれば、組み合わせて併用して行われる場合もあります。

いずれの方法で治療を進めていくとしても、患者さん自身が納得して積極的に治療に参加することが鍵となります。

薬物治療では「SSRI」と呼ばれる薬が特効薬として注目されています。

脳内のセロトニンという物質が減少するのを抑えることで、感情を安定させる働きをしてくれる薬で、元々はうつ病の薬として開発されたのですが、社会不安障害への効果が高いことが分かり、治療に使われるようになりました。

SSRIは従来の薬物と比較して副作用も少なく、ほとんどの人が違和感なく服用できるため、長期間でも安心して服用できるメリットがあるのです。

加えて依存性も高くありません。

SSRIを服用すると、大勢の前で話をするような場面でも、それまでのような強い緊張を感じなくなります。

1年以上のスパンで長期間服用を続けて、緊張感の少ない状態での行動パターンが身に付いたら、SSRIをやめることができます。

治療には、すぐに緊張を和らげる抗不安薬も補助的に使われることがあります。

緊張や恐怖がある程度改善されて、精神的余裕が出てきたら、精神療法も併用すると効果が上がりやすいです。

精神療法の代表的なものとしては、物事の捉え方を修正していくことにより、不安や恐怖を軽減させて気持ちを楽にしていく「認知行動療法」などがあります。

具体的には、不安や恐怖のメカニズムを学び、これらが生じやすい状況を客観的に見ていくことで、自分の不安や恐怖に対する癖を把握し、過剰に起こさなくするにはどうしたらいいのか、起こった時にはどのように考えたらよいのかを考えていく療法です。

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