介護の仕事ってどのくらい大変?知っておきたい介護のこと

高齢化社会が進み、“超”高齢化社会といわれる現在の日本では介護のトラブルが日々噴出しています。
自分の親を最期の時がくるまで一緒に過ごして看取れたら素敵ですが、現代人ではそうもいきません。
昔と比べると未婚率もあがり、独身だと介護をしながら生計を立てられない家庭も多いのです。
そのような状況がもたらした悲しいニュースを耳にすることも多くありますが、その問題を少しでも解消するためにできたのが介護の仕事です。
よく介護の仕事は大変だと言われますが、その実態を私たちはどこまで知っているのでしょうか。
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このページの目次
漠然と大変なイメージはあるけど、介護ってどんな仕事?
介護といってもその内容はさまざま。
全てに共通するのは快適な生活のお手伝いをしていく、ということです。
身体介護
身体介護は大きく3つに分類されます。
- 食事介助
- 排せつ介助
- 入浴介助
食事介助は料理の熱さや食材の堅さ・大きさに注意をしながらスムーズな食事をするためのお手伝いをします。
うまく噛むことができない、飲み込むのに時間がかかるなど人によりいろいろな問題を抱えているため、状態をよく観察しながら行っていきます。
排せつ介助は一人でトイレに行くのが困難である場合や、寝たきりでおむつを着用する必要がある場合に行います。
入浴介助も同様に、身体が不自由な状態で一人での入浴はリスクがあるため付き添う必要があります。
日頃の生活のサポート
施設に入居せず、自宅で生活をしている方を対象としている場合が多くみられます。
食材の買い物や食事の準備、洗濯や掃除に身の周りの整理など、ごく普通の生活を幅広くサポートしていきます。
また介護に必要な特殊な器具の説明や、気を付けるべき生活習慣について、家族へアドバイスを行い快適な生活のお手伝いをしていきます。
その他にも心のケアを行ったり、コミュニケーションを積極的にとるためにレクリエーションを実施したりと、“人と人のふれあい”を大切に業務にあたっています。
仕事の需要は年々増加、なのに介護職の従事者が大変な理由
人間は年齢を重ねれば重ねるほど身体に不自由な部分がでてきてしまいます。
また結婚をしないという選択をする人が増えてきている現代では、高齢者の独り暮らしも少なくはありません。
そうした場合、若くて力のある介護士が必要となってきますが、介護職は人材確保に苦戦しています。
需要はあるのに働き手がいない、それは“介護”という仕事のイメージや、いわゆるブラック企業として報道されるニュースなどからネガティブな印象を受けてしまうからではないでしょうか。
介護にはお金がかかる反面、働き手に還元される賃金はそこまで高くありません。
命を預かる仕事ですから利益重視で経営をしていくと社会から批判されかねませんが、働いている人たちにも生活があり、家族がいます。
こうしたギャップを埋めることができずに、人の出入りが多い業界として定着してしまっているのです。
政府はこうした事態を重く受け止めており、
- 離職した介護人材の呼び戻し
- 新規参入促進
- 離職防止
- 定着促進
という3項目をまとめました。
介護への再就職を希望する場合補助金の給付、将来介護職を希望する学生への学費の貸付、離職を防ぐための職場環境の改善・休職制度などを掲げています。
介護の仕事は大変でも、そこから得られるメリットとは
ここまで介護職の現状について考えてきましたが、どんな仕事にも大変な面とメリットになる面があります。
介護の仕事をしていくうえでのメリットとはいったい何があるのでしょうか。
自分の実力を試せる
日本の企業は年功序列が基本であり、悪い言い方をすれば仕事ができなくても長く勤めていれば昇給していくのが一般的です。
しかし介護とは手に職をつけること、経験や実績が重要視され介護の資格を持っていると即戦力として現場では重宝されます。
頑張りがダイレクトに返ってくる
人と人の直接的な関わりがほとんどなので、自分の誠意や丁寧な対応がそのまま相手に伝わります。それによって返ってくる反応も直接的。
それは要介護者の家族にも言えることです。たとえ身体が不自由であっても、介護士が大切な家族と真摯に向き合ってくれていたら安心できますし嬉しいですよね。
求人が多く転職しやすい
介護という業界は慢性的な人手不足に陥っています。一度介護の仕事の経験をきちんと積んでおけば、基本的な業務はどこへいってもさほど変わりません。
職場の人間関係や労働環境に悩まされて転職したいな・・・と悩んでも、同じ介護の業界であれば比較的簡単に仕事をみつけることができます。
また同様の理由で出産や育児で一度退職した場合にも、現場に復帰しやすいといえるでしょう。
介護の仕事をしたい!まず何をすればいい?
全くの未経験で業界に飛び込み、働きながら学んでいくことは可能ですが、それなりの努力と忍耐力が必要だということを頭に入れておいてください。
介護やサポートに関する資格はたくさんありますが、その中でも重視される資格は覚えておきましょう。
介護福祉士
専門的な技術と知識があると認められたうえで与えられる国家資格です。
高齢者や身体が不自由な方への生活のサポートなど、日常生活全般の内容です。
介護福祉士は社会福祉士に比べ、7倍ほどの取得者がいると言われています。基本的な介護についての知識が必要であり、合格率も半数以上と比較的高めです。
社会福祉士
介護福祉士よりも取得者は圧倒的に少なく、直接的なサポートだけではなく、生活していくうえでの相談や助言・メンタルのケアまで扱うので心理学の勉強も必要になります。
試験は難易度が高いと言われており合格率も低めですが、受験資格の幅が広いので介護福祉士よりも挑戦しやすい資格です。
次に働き方です。
大きく分けると施設で働くか自宅で介護を必要としている方の家へ訪問するかで労働環境は大きく異なります。
施設で働く場合は施設内での食事・入浴・排せつのサポートに加えてレクリエーションの実施も行う場合がほとんどです。
一人で誰とも話さずに過ごしていると認知症にもなりやすく、身体を必要以上に動かさなくなってしまうので寝たきりになる可能性も高まります。
それらを解消し、なおかつ気分転換にもなるため心にも身体にも有効だとされています。
一方で訪問介護は介護を必要といしている方の自宅へ直接訪問して介護をするので、施設とは勝手が異なります。
知っておきたい、自宅でもできる介護と予防
働く世代の夫婦と要介護者が同居していても、専業主婦も減り、定年まで共働きをする家庭が多くなったことによって施設への入居を考える人が多くなりました。
介護には時間も体力も使いますが、邪魔者扱いのように施設に入れることは好ましくありません。
認知症になっても寝たきりになっても、家族と過ごす時間は特別なものです。
介護を始めようと思う方へ・介護の仕事に興味がある方へ向けてまとめてきましたが、これを読んでいるあなたにもいずれ介護をする時がきっと訪れますし、まさに今介護の真っただ中かもしれません。
一人の介護士に重く負担のかかる今、家庭でできる介護を見つけるのもひとつの選択肢として考えてみてはいかがでしょうか。すべてを介護士に任せるのではなく、自分たちでできそうなことはやってみることをおすすめします。
家族とのふれあいは心を穏やかにしますし、無意識に避けていたことにきちんと向き合うことで家族の絆も深まります。
食事の工夫
一日に3回もある上に、毎回栄養バランスを考えなければならないと思うとそれだけで大変ですよね。
さらに周りを汚したり時間もかかるとつい急かしてしまったり、途中で放り投げてしまいがち。
食事をサポートする際のポイントは食事の前に軽く水分を摂り、食事が喉を通りやすい状態にしておくこと。
また指にしっかりと力が入らない場合は、持ち手が繋がっていて落としづらいデザインの箸や、簡単に握ることのできるスプーンやフォークの利用をおすすめします。
入浴への配慮
身体が不自由になっても、入浴を手伝われるのは抵抗があるという方も少なくありません。
しかし入浴には生死に関わるような事故も考えられますし、本人の意思を尊重したいものの心配ですよね。
そんな時は浴室の環境を整えていきましょう。
浴槽の手前と浴槽の底に滑り止めマットを敷く、洗い場には脚のしっかりとした椅子を置くなど。
この記事のまとめ
- 介護は未経験でも挑戦できる。
- 努力と忍耐力が必要だが、手に職を付けられる。
- 人と人との関わりだということを忘れない。
- 自分でできる身近な介護を考えてみる。
出生率が減少傾向にある日本では、介護の問題は決して他人事ではありません。
各家庭のライフスタイルに合い、サポートを必要としている側も納得のできる介護を見つけていきたいですね。
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