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こってピルの副作用? 恐ろしい血栓症の初期症状とは

   

こってピルの副作用? 恐ろしい血栓症の初期症状とは

女性の強い味方であるピル(低用量ピル)ですが、全く副作用が存在しないわけではありません。

中でも命に関わる血栓症が起きるリスクもある、服用に十分注意が必要な薬です。

ピルを服用するならば、その作用、そして血栓症と、その初期症状はどんなものかを知り、正しく服用しなければなりません。

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これってピルの副作用の血栓症? 初期症状はどんなもの?

ピルと聞くと、多くの女性が”女性のための強い味方の薬”という認識を持っているでしょう。

その通り、ピル――ここでいう”低用量ピル”は、PMS(月経前症候群)や月経困難症、子宮内膜症を始めとした、婦人病の治療に使われるのと共に、経口避妊薬としての側面も持っています(経口避妊薬として使われる場合、”OC”という略称が使われることもあります)。
 

そもそもこのピルは、女性の生理をコントロールする2種類の”女性ホルモン”――”卵胞ホルモン”と”黄体ホルモン”を化学的に合成したもので出来ています。いわゆるホルモン剤なのです。

簡単に言うと、ピルを服用することで、脳の中心にある視床下部、下垂体という部分を騙して擬似妊娠の状態を作り出し、病気の改善や女性主導での避妊が出来る仕組みになっています。
 

しかし、このピルは女性の味方でありつつ、重大な副作用を引き起こすことを知らないまま、服用している人が非常に多くいます。
そのうち、命に関わる病気が”血栓症”です。

何故、ピルを服用すると、血栓症のリスクが高まるのか。

どんな人はピルを飲んではいけないのか。

そして血栓症の初期症状とはどんなものか。そして実際に血栓症が疑われる時はどうすべきか――

是非、この機会に正しい知識を得て、自分にとって有効な薬かを判断して下さい。
 

女性の体の周期を管理しているのは、脳の○○

女性の体はひと月に一度、1週間程度生理の期間があります。そして生理が終わってから約1週間後に排卵が起き、その後、2週間ほどの期間を置いて再び生理が始まります。

この、女性ならば誰でもよく知っている生理周期を管理・指示しているのが、脳の中でも中心に位置する視床下部です。
 

この視床下部は、生命の維持に必要不可欠な様々な働きを担う場所です。

中でも女性の生理周期に焦点を当てて見てみると、視床下部は、血液内に流れる女性ホルモンの量を常に監視していて、必要に応じて「”卵胞刺激ホルモン”/”黄体化ホルモン”を分泌させなさい」という命令を、脳の下垂体と呼ばれる場所に出します。

(この2つのホルモンのことを”性腺刺激ホルモン”と呼びます)

命令を受けた下垂体は、命令に従ってどちらかのホルモンを血液中に分泌します。
 

この分泌されたホルモンが分泌されると、それぞれ次のような働きが起こります。

○卵胞刺激ホルモン:子宮をリセット(生理)し、卵巣内で次の原始卵胞(卵子の元になる細胞)を成熟させ、排卵に備える

 →原始卵胞が成熟していく過程で、卵胞ホルモンが卵巣から分泌され、リセットされた子宮内を再び整える

○黄体化ホルモン:卵巣内から成熟した卵子を排卵する

 →卵巣内に残った、排卵された卵子が包まれていた膜のような組織が”黄体”へと変化し、ここから黄体ホルモンが分泌される。
 

ピルはどんな形で女性の体に作用するの?

生理周期とは、以下の4つの時期が繰り返されているのです。

1.月経期:体内で黄体ホルモンの量が減る→それを感知した視床下部の命令を受け、脳下垂体から<卵胞刺激ホルモン>が分泌され、生理が始まる

 生理と同時進行で、卵巣内で次の排卵に備えて原始卵胞の成熟が始まる

2.卵胞期:生理が終わった頃、原始卵胞の成長に伴い、卵巣から<卵胞ホルモン>が分泌され始める

3.排卵期:<卵胞ホルモン>の量が最大にまで高まる→脳下垂体から<黄体化ホルモン>が分泌され、排卵が起きる

 排卵後に残った膜が黄体に変化し、<黄体ホルモン>が分泌される

4.黄体期:<黄体ホルモン>の働きにより、受精卵が着床しやすいよう、子宮内膜の状態を整える

 この時期に受精卵の着床が確認できない時は、黄体ホルモンの分泌が減少し、1に戻る
 

ここで注目したいのが、視床下部が何を感知して、性腺刺激ホルモンを分泌するように命令を下しているか、という点です。

それぞれ血液中の「黄体ホルモンの量が”減った”」、「卵胞ホルモンの量が”増えた”」ことが、命令のトリガーとなっていることが分かると思います。
 

ピルは先に述べた通り、女性ホルモンで出来ています。そして視床下部は、その女性ホルモンが体内のものか、薬によるものかまでは分かりません。

つまりピルを経口摂取することで、視床下部は「十分女性ホルモンが分泌されているから自分が命令を下す必要がない」と誤認識し、性腺刺激ホルモンを出せ、という命令を脳下垂体に出さなくなるため、実質排卵が起きなくなるのです。

卵子が排卵されなければ、当然、受精することもありません。そして、ホルモン分泌が過剰になることで起こる女性特有の病気の症状も軽減する、という仕組みなのです。

女性の味方のピルだけど、命に関わる副作用もある!

ただ、日本でピルを入手しようと思っても、そう簡単に手に入りません。ホルモン剤という特殊な薬であるために、一般の薬局やドラッグストアでの購入が出来ないからです。

ですから、病院で正規の方法で処方してもらう以外には、代行輸入を頼る他ないのが現状です。

代行輸入では(信頼できる業者を選ぶ必要はありますが)、必要以上に自分の情報を渡す必要もありませんし、気軽さから利用する人も増えています。
 

こう聞くと「日本って遅れてる!」と思う人もいるでしょうが、決してその側面だけで判断してはいけません。

何故なら、ピルには重大な副作用が存在するからです。
 

ピルによる副作用の大半は、体の中のホルモン環境が変わったことに付いていけないことで起きるもの――吐き気や頭痛、眠気といったもので、これ等は体が慣れると軽減していきます。

しかし、ピルの副作用の中で、決して軽視できないのが”血栓症”です。
 

血栓症とは、正式名称を”深部静脈血栓症”と言い、血管内で血液が固まり、文字通り栓となって血管詰まりを起こしてしまう病気です。

近年では”エコノミー症候群”等でも取り上げられているため、ご存知の方もいることでしょう。

血栓は特にふくらはぎ・太もも・骨盤内の血管に出来やすいものですが、通常はやがて溶けて自然になくなります。

しかし、溶けずに発生場所から剥がれ、血流に乗って移動してしまう可能性があるのが恐ろしいところなのです。

血流に乗って流されていった血栓が、別の場所で詰まってしまうと一大事です。

それが心臓の血管で起きれば”心筋梗塞”、肺で起きれば”肺塞栓症”、脳で起きれば”脳梗塞”――と、命に関わる症状を起こしてしまうのです。
 

こうした重大な病気のリスクが高まるために、日本ではピルの入手が困難である、という点を理解しましょう。
 

何故、ピルを服用すると血栓症のリスクが高くなるの?

どうして、ピルを服用することで血栓症のリスクが高くなるのでしょうか?

それは、ピルに含まれている卵胞ホルモンの持つ働きに”血液を固めやすくる作用”があるためです。

「でも卵胞ホルモンは、元々自分の体の中にもあるものでしょう?」

という疑問を抱く人もいるでしょうが、通常の体内から分泌された卵胞ホルモンに加え、ピルによって更に卵胞ホルモンを追加している――つまり普通よりも卵胞ホルモンの量が多い状態になっているためです。
 

また、元の詰まりは足の血管に出来やすい、と先に述べましたが、これは体の他の部分に比べ、人間の体の構造上、足が一番血流が悪くなる場所だからでもあります。

また女性はその体質上、とても手足が冷えやすく、血流が悪くなりがちですね。

ですから、もともと血栓が出来やすい状態に、ピルを服用すると、体内は輪をかけて血栓が出来やすい環境になってしまうというわけです。
 

ピルの服用が禁忌――つまり”飲んではいけない”とされている人は、以下の人です。

○40歳以上

○乳がん、子宮がんの可能性がある・闘病中・既往歴(なったことがある)がある人

○血栓症、心筋梗塞の既往歴がある人

○35歳以上、かつ1日15本以上の煙草を吸う人

○重い腎臓病・心臓病・肝臓病の人

○生活習慣病(高血圧や糖尿病、肥満体型など)を持っている人

○妊娠中、および産後間もない・授乳中の人
 

これ等の項目に一つでも当てはまる人は、血栓症を含め、副作用のリスクが高くなるためにピルを飲んでは行けないのです。
 

ピルによる血栓症の可能性あり! どんな初期症状は注意すべき?

血栓は、まず足に出来るため、”足に突然痛み”を感じた場合には、注意しなければなりません。

足の中でも、血栓が特に出来やすいふくらはぎの場合、握ると痛い・ぶつけたわけでもないのに赤いと言った場合は、(ピルを服用しているのならば)血栓症を疑いましょう。

また、不自然なむくみや、麻痺が起きている時にも要注意です。血流が途絶えているサインかもしれません。
 

足の症状の他にも、以下のような症状を感じたら、血栓症が疑われますので、一刻も早く病院を受診する必要があります。

○激しい腹部の痛み

○胸の圧迫感、痛み

○息苦しい、息がし辛い

○目の前がチカチカした後、吐き気がする、立っていられない等の激しい頭痛

○視界が歪む、視野に見えづらい場所が出来る、目のかすみ

○体の左右、どちら側かに痺れや麻痺がある

○呂律が回らなくなる

○失神、痙攣、意識喪失がある
 

血栓症は、早期に見つかれば、服薬のみで治ったり、ごく軽度の場合は医師の指導のもとでの経過観察で済む場合もあります。

しかし、重度になれば、それこそ手術が必要になるばかりか、(特に脳梗塞を起こした時には)後遺症として体の麻痺が残ることがあります。

決して「副作用なんて起きるはずはない」と考えたりはせず、自分の体調の変化には敏感になりましょう。
 

血栓症を予防するのに必要なことって何?

ピルの副作用による血栓症を防ぐためには、まず自分の血液を固まりにくい、いわゆる”サラサラ血”に保つ必要があります。

ジャンクフードなどを避け、正しい食生活を送ると共に、規則正しい生活を送るのが一番の解決方法です。

また、エコノミー症候群で言われるように、”同じ姿勢を取り続けない”ことも、血栓症を防ぐ重要な点です。

仕事の途中や、旅行などの移動中でも、時々ストレッチをしたり、足のマッサージを行う、弾性ストッキング(着圧タイツ/ソックス)を身につけるなどして、足に血が溜まらないような工夫をしましょう。

(ただ、弾性ストッキングなどは、一日中履き続けると、逆に血流を妨げますから、使用方法を間違わないよう注意しましょう)
 

ピルを服用しているのであれば、例え自分が”飲んではいけない人”でなくても、ピルを服用しない人に比べて血栓症のリスクが高くなる、という点は忘れてはいけません。

また、ピルの服用を勧める意見として「副作用はそうそう起きない」、「現在一般で手に入るピルは低用量だから何の心配もない」といった話も耳にしますが、”どんな薬でも副作用はあり得る”という前提を、消費者である我々は知っておかなければなりません。
 

そして出来ることなら、正規の方法――つまり、医師の診察の上で処方されたピルを服用するようにしましょう。
 

女性の味方であるピルですが、怖い面も持っていることを決して忘れず、正しく服用しましょう。

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