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ステロイドの副作用に違いはある? 点滴の場合の効果について

   

ステロイドの副作用に違いはある? 点滴の場合の効果について

ステロイドは実を言うといろんな方法で、治療に使われています。

軟膏だったり、錠剤だったり、注射だったり。副作用もその剤型によって違いがある事をご存知ですか?

点滴だとどういう病気の治療に使われて、効果があるかについて解説します。

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ステロイドにはたくさん種類があります。

ステロイドと名称があるものは大きく3つに分けることができます。

一つ目は天然系ステロイドです。
よくステロイドは「副腎ホルモン」であるという説明をご覧になられた方が多いと思います。これもたくさん種類があります。例えば「テストステロン」というのは男性ホルモンのひとつであり、主に骨や筋肉を作る役割があります。女性ホルモンの「エストロゲン」は月経や妊娠しやす体を作る効果があります。

二つ目は人工系ステロイドです。
よくニュースなどでスポーツ選手のドーピング問題や、また筋肉増強にステロイドが使われると聞いたことありませんか?元々の天然系ステロイドの効果を強くしたものが人工的ステロイドです。例をあげると前述の「テストステロン」を人工的に作ったのが、「アナボリックステロイド」です。これが筋肉増強や、ドーピングに使われています。

三つ目は医療系ステロイドです。
剤型は色々あります。例えば軟膏、錠剤、散剤、点滴、注射、内服薬、点眼薬なども。それぞれ治療と効果に合わせて、剤型を選択します。

医療系のステロイドの種類

医療系ステロイドにも大きく分けると2種類あります。

「糖質コルチコイド」と「鉱質コルチコイド」です。

私達がよく知っている炎症を抑えて、免疫力を抑制する効果がある方が「糖質コルチコイド」です。

もう一つの「鉱質コルチコイド」は体内の水分や電解質の調整する作用の他、血圧を上げる効果があります。

両方の物質も元々は体内で作られている物質を似せて、医療で利用するために開発されました。その歴史は70年にもわたります。その間、今まで難病と言われていた病気の薬として、皮膚の炎症を抑える薬として、抗アレルギーの効果を期待されて、いろんな病気の治療として利用されてきました。

とても効果のある薬である事は、誰もが知っていますが、その反面副作用がたくさんある事でも有名です。

そのため「ステロイド」と聞くと怖いイメージを持っている人がたくさんいますが、きちんと知識があれば、何故それが自分の病気に必要なのか理解できるようになります。

ステロイドの副作用

よく言われるのが「ムーンフェイス」「野牛肩」「バッファロー肩」です。

ステロイドには体の中心部に脂肪をつきやすくする作用があります。そのため、顔や肩、背中やおなかに脂肪がつき、顔が丸くなってしまう事を「ムーンフェイス」、首や肩に脂肪がついて肩が盛り上がって見えることを「野牛肩」「バッファロー肩」と言います。

また、ステロイドには糖質やたんぱく質の代謝異常を引き起こす作用があるため、食欲が増進され、高脂血症、糖尿病になりやすくなります。また動脈硬化や高血圧など、他の病気を引き起こしやすいリスクのある症状が出るようになります。

その他、軽度ではあるものの、うつ病や不眠症などの精神疾患が発症するという報告もあります。

そして、免疫力を抑制する作用は抗アレルギー剤として効果を発揮しますが、それが逆に他の感染症にかかりやすくなるという副作用を招いてしまいます。

これらの副作用は、長期間服用していると現れるもので、塗り薬などのような使用方法では現れる事はありません。

ステロイドの点滴はどのような病気の時に使うのか?

ステロイドを短期間に大量に点滴する事を「ステロイドパルス療法」と言います。

ステロイドパルス療法は、内服薬では効果が出ない時に使われます。ただし、ステロイドの大量摂取はそれだけ副作用も強くなるので、副作用よりも治療が優先される時のみ使われる特別な方法です。

3日間続けて1日1gのステロイドを1時間かけて点滴します。そして、その後は4日間続けて内服薬に切り替えます。この7日間の治療を1クールとして、3クール行うことが多いようです。

ステロイドパルス療法を使われる病気は、糸球体腎炎や全身性エリテマトーデス (SLE)などで使われます。

糸球体腎炎は名前の通り腎臓の炎症の病気です。腎臓が炎症を起こす病気は色々ありますが、連鎖球菌感染によるもので、糸球体が炎症を起こします。糸球体は血液を濾過して尿にする機能があるため、この部位が炎症を起こすと、むくみ、血尿に始まり、やがて腎機能が低下する事があります。

全身性エリテマトーデス (SLE)は、全身に狼にかまれたような跡が見られたり、発熱、倦怠感などの他、全身や臓器に色々な症状が、単発、多発的に現れます。女性に発症しやすい難病指定されている病気です

点滴のステロイド治療の副作用とは?

ステロイド剤を大量に摂取するので、副作用も比例して重くなる傾向があります。

特にそれが顕著になるのが、「感染症にかかりやすくなる」という事です。これは摂取した量に比例するとも言われていて、「ステロイドパルス療法」のように大量に摂取する場合は、感染予防薬も併用されることが多いです。

また、前述した全身性エリテマトーデス (SLE)を患っている人がこの方法で治療を受けた場合、大腿骨頭壊死という合併症が起こりやすいと言われています。

この大腿骨頭壊死はどんな症状かというと、ステロイドが大量に体内に入ったため、血流が悪くなり、その結果大腿部の骨が壊死してしまうのです。壊死してしまえば、その部分はもろくなりますので、当然骨がつぶれることもあり、痛みもあります。場合によっては歩く事に障害が出ることもあります。

そのため、この病気の患者の場合は、血流をよくする薬を同時に投与されることがあるそうです。

また、こういった副作用が嫌で自己判断でステロイドの摂取を中止した場合、本来は体内で作られているステロイドも長期間外部から摂取していたことにより、副腎から作られなくなっています。そのため、症状がぶり返したり、副腎が機能不全になることもあります。

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