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120分ってホント?単位のナゾ

2015.6.23

大学に入学して、はじめて履修登録するときに授業時間が「1コマ90分」と長いなあと感じませんでしたか?

実はそれに自主学習時間を足して120分換算になっています。そんな単位のナゾを調べてみました。

1コマは90分〜大学の単位の学習時間と授業時間

昭和31年の大学設置基準によると、授業の単位数は大学が決め、1単位を取得するためには45時間の学修を必要とすると定められています。

講義や演習の場合は15時間から30時間の講義とその他の自主的な学修で1単位とします。

実験、実習、実技は30〜45時間の授業を行います。

芸術などで個人指導をする授業は、大学が独自に必要とする授業数を決めることが出来ます。

また講義と実験や実習を併用する場合は先の基準を考慮した上で大学が1単位の授業数を決めることになります。

大学は授業の内容や年間授業計画を学生に明示することが求められます。

日本の大学は前期と後期それぞれ15週ずつになっています。

たまに12週にしているところもあるようです。

授業時間は一般に90分ですから、半期15回の授業だと22.5時間になります。

講義の場合15回の授業で2単位取得できますが、省令によって90時間の学修が必要と定められています。

ですから67.5時間足りない計算になります。

その67.5時間は授業の他で学生が自主的に学修することになっています。

その時間と授業の時間を合わせて2単位取得できるのです。

学生は講義の時間の3倍を家で勉強することになっています。

実技、実験の場合も45時間に満たない部分は自主学習や準備片付けの時間となります。

120分の根拠〜予習・復習・課題に充てる時間

決まりでは45時間学修して初めて1単位もらえることになっています。

ところが15週15時間の授業を受けることで単位が取れるようになっています。

このからくりは授業1時間につき、予習と復習にそれぞれ1時間かけるだろうという理屈になっています。

言われてみればその通りで、よく思いついたものだと思います。

授業をきっちり45時間やった場合、学生は家では全く勉強しないことになって、それではまともな授業にならないはずです。

もちろんこれは理屈の上ではということで、実際にはそういう授業もたくさんあります。

もちろん語学など事前の準備が欠かせない授業もあります。

しかしここでは3倍の水増しが行われていると見ていいでしょう。

さらに大学の授業は1時間を45分で計算することになっています。

授業の時間は通常90分ですから、それで2時間の計算です。

本来なら120分のところを90分と30分も短くしているのです。

それで2単位取得できるようになっています。

また授業時間は大学が好きに設定できますので、さらに短くしてもっと大幅な水増しをしている大学もあります。

大学生活での割り振り〜履修計画をきちんと立てよう

入学時に「履修案内」が渡されます。

そこに各学年で履修できる科目が書いてありますから、それを見てどの授業を履修するかを決めます。

必修科目では授業のクラスまで指定されることがあります。

卒業に必要な単位を確認して、履修計画を立てていきます。

また単位が全く取れなくても進級できる大学や、2年から3年に上がる時に一定の単位が取れていることが必要な大学もあります。

シラバスを見て履修したい科目を選んでいきます。

一番悩むのはどれだけ授業を取ればいいかかもしれません。

授業は上限いっぱいまで取りましょう。

上限は大学によって、または学年によっても変わるかもしれませんが、40とか50くらいのことが多いと思います。

その上限いっぱいまで授業を取って下さい。

なぜかというと1年生は一番単位を落としやすい学年だからです。

それはまだ大学生活のコツをうまく飲み込めていないからです。

どんな授業を選ぶのがいいのか、どんな勉強をすればいいのかまだよく分かっていません。

2年生、3年生になればそうしたコツが分かってくるのですが、1年生はそれを学んでいく時期ということです。

学年が上がると授業の選択の幅が広がって、単位を取りやすい授業を受けやすくなります。

1コマ60分×2=120分の授業時間

岡山大学は独自の取り組みとして、2016年度から授業時間を60分にし、1年を4学期に分けるクオーター制を導入しました。

狙いは大学での学習時間を確保することや、留学など学外の活動に柔軟に取り組めるようにすることです。

文科省の基準では卒業に必要な単位数は124単位、1単位に必要な学修時間は自主学修を含め45時間となっています。

しかしほとんどの大学では90分×15回(22.5時間)で2単位取得できるようになっています。

そこで岡山大は単位取得要件の実質化を目的に60分授業を導入しました。

これだと1日に最大8時限まで授業を受けることが出来ます。

2単位取得に必要な授業も30回になります。

学生はより自由な時間に勉強に集中することが出来ます。

しかし先生にとっては労働時間が増えるわけですから、不満は出なかったのでしょうか?

先生が一方的に講義するだけの授業なら60分は適切かもしれませんが、ディスカッションなどを入れるには少し短いかもしれません。

またクオーター制では週に同じ科目の授業が3回〜4回あるということでしょうか。

2コマ連続の授業を週2回というのが現実でしょうか。

しかしそれでは逆に授業時間が90分から120分に延びるだけという気もします。

確実に単位が取れる授業の受け方

卒業に必要な単位が130だとすると、各学年で40単位を取れば十分余裕を持って卒業できることになります。

前期と後期にそれぞれ20単位ずつ取ればいいわけです。

大抵の人は学年が進むにつれ、だんだん学校に行きたくなるものですから、1年生の時に出来るだけたくさん単位を取ってしまいましょう。

大学にもよりますが、3年までに必要な単位を全て取ってしまって、4年生になったら卒論に集中するなんてことも出来ます。

最初に苦労しておけば後で楽が出来るというわけです。

授業は1日に4コマは取りましょう。

また夏休みに集中講座を受けて単位を取るなんて手もあります。

もし教職課程も取ろうとすると、確かにかなりきつくなりますが、それでも頑張って単位を取りましょう。

よく講義をさぼりまくって、テストに賭けるという人がいますが、世の中はそんなにうまくできていません。

どんなに勉強したところで、予想外の問題やケアレスミスはどうしても防げません。

講義も聞かずにテストで合格点を取ろうというのは無謀と言うしかありません。

ですから単位を取ろうとするなら、まずはちゃんと授業に出席することです。

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