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ドーパミン、セロトニン、アドレナリン。各神経伝達物質の働き

2015.6.17

神経伝達物質には色々な種類があり、それぞれ働きが違います。

今回は神経伝達物質であるドーパミン、セロトニン、アドレナリン等の働きについてまとめました。

神経細胞は電気信号で情報のやり取りをしている

日常の出来事で喜怒哀楽に代表される感情を私たちは感じています。

それと共に体を動かして活動したりを、様々な悩み事や問題を考えたりしながら生活をしています。

技術が進歩していなかった時代では「心」がそれらの活動を司っていると考えられていましたが、現代では感情や行動は全て脳の中で神経伝達物質がやりとりされる事によってコントロールされているとわかってきました。

意志や感情、行動や運動をコントロールするために電気信号をつかって脳内では神経伝達細胞(ニューロン)同士が神経伝達物質を介してやりとりを行ったり、神経からの信号で体中の筋肉を動かしています。

では実際に脳内では電流が流れているのでしょうか?
一般的に言う電流はマイナスの電荷を持った電子がプラスの方向へ移動することで計測されますが、神経伝達物質を受け取った脳細胞同士ではナトリウムイオン(プラスイオン)のやりとりの流れの様子が電気信号のと同じように検出されています。

神経伝達物質にはドーパミン、セロトニン、アドレナリン等がある

神経伝達物質を神経細胞が受け取ることで反応(興奮)して様々な感覚や感情を生み出すのですが、その神経伝達物質にはどんなものがあるのでしょう。

現在知られているものとしては、快感を得られる「ドーパミン」、安眠や安息感を得られる「セロトニン」、興奮や危機感を与える「アドレナリン」などの比較的よく知られた、神経伝達物質の他にも以下の様なものがあります。

・アセチルコリン
運動神経や交感神経、副交感神経などから分泌され、アセチルコリンが増えると睡眠の質が良くなるため、眠りが浅い等の症状が有る人はアセチルコリンを増やす効果のある卵黄などを取ると良いでしょう。

・アミノ酸類
L‐アスパラギン酸やγ-アミノ酪酸 (GABA)等の最近ではエナジードリンクなどにも含まれている物質です。

アスパラギン酸は興奮性神経伝達物質で集中力を高めたり、γ-アミノ酪酸は抑制性の神経伝達物質で、ストレスを軽減したり等、アミノ酸の種類によって効果が変わってきます。

・ペプチド(バソプレシン)
腎臓の水分吸収力を増加させて、利尿作用を抑える働きをする。

では、良く聞かれるドーパミンなどの神経物質を詳しく見ていきましょう

快感や多幸感を得る物質「ドーパミン」

人の思考や感情、記憶、体の活動を司る脳の細胞は1兆個その中に約1000億個の神経細胞(ニューロン)があり、神経細胞同士の繋がりが150兆個あります。

その中にはドーパミン(快感や多幸感を得る脳内伝達物質)にを放出する神経細胞「ドーパミン作動性神経」と、「ドーパミン受容体」があります。

人が快感を得るときにはドーパミン作動性神経からドーパミンが放出され、そのドーパミンをドーパミン受容体が受け取ることでその神経回路に電位差が発生し脳内に様々な影響を与えます。

つまり、強い快感や多幸感を得ている時は、大量のドーパミンが放出され、放出されたドーパミンを大量に受容体が受け取って、その信号が脳内を駆け巡っている状態と言えます。

ドーパミンは食べ物に含まれる、フェニルアラニンやチロシンといったアミノ酸が原料となっています。

フェニルアラニンは大豆、ごま、アーモンドなどの多くの食品に豊富に含まれているので食事をしっかりと取ることで不足する事はなさそうです。

チロシンは乳製品やたらこ、ちりめんじゃこ、大豆などに多く含まれすが、チロシンは酸化酵素によりシミなどの原因となるメラニンと変換してしまうので取りすぎにも注意が必要です。

心のバランスを整える作用のある「セロトニン」

「ドーパミン」や「アドレナリン」と共に重要な働きをする物質で、主に精神面に大きく作用して、心の安定や安らぎなどに関与します。

セロトニンが不足すると暴力的になったり、うつ病になる可能性が高くなるといわれ、そのためセロトニンの脳に働く効能が強くクローズアップされていますが、実際には体全体に存在するセロトニンの1〜2%だけが脳に存在し、その他は特に腸などの消化器官に多く存在しています。

腸でセロトニンは消化の働きを促進を促す効果を持っています。

そのため、ストレスなどが原因で引き起こされるIBS(過敏性腸症候群)の下痢や腹痛にも深く関わっていると考えられています。

脳ではセロトニンに反応する神経細胞は他のものに比べると多くないのですが、分布や神経接続が他の細胞に比べると圧倒的に多くまた感情を司る部分にも存在するため、少ない量でも強い影響力を持っています。

脳の各部位で、活動の低下している所を活発にしたり、逆に興奮して活発になりすぎている所を抑えたりして、脳内の活動のバランスをとり心を平穏に保つ働きをしています。

ストレス反応の中心的役割を果たす「アドレナリン」

アドレナリンは「アドレナリン」と「ノルアドレナリン」の2種類があり、それぞれで生成される場所も体に与える影響も違います。

アドレナリンは副腎髄質で生成、分泌され体に対する血圧を上げたり通常よりも筋肉の活動を活発にして、普段よりも強い力を発揮させるなどの肉体に関する作用が強く、肉体的なストレス(生命の危機的状況や事故に遭ったり、他者から暴力を振るわれた時など)に対してより多く分泌される傾向があります。

ノルアドレナリンは中枢神経系の青斑核で多く生成され、怒りやイライラ等の脳が(精神的な)ストレスを強く感じている状況になると分泌量が増えます。

ノルアドレナリンが分泌されると、他のストレスホルモンの分泌も促されるので起点となる物質とも言えます。

両アドレナリン共に交感神経が興奮状態になると多量に生成されるため「闘争か逃走か(fight-or-flight)」のホルモンとも呼ばれるとともに、アドレナリンの分泌量をこれまでの経験から調整する能力も持っているため「学習する」ホルモンとも言えます。

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