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そうだったのか!病院の紹介状の仕組みと宛名の意味

      2017/02/22

そうだったのか!病院の紹介状の仕組みと宛名の意味

病院の転院や様々な検査で別の科を診療するときなどに渡す紹介状。

その紹介状には私たち患者の色々な情報が書かれていますが、その仕組みをよく理解できていない人も多いかと思います。

そこで今回は病院の紹介状の仕組みと宛名の意味をまとめました。

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病院の紹介状とは

町の小さな病院にかかって、もう少し大きな病院で検査してもらいましょう、とお医者様に言われた時や、転居に伴って今までのかかりつけ病院に通えなくなってしまった時など、ある病院から別の病院、医院へ通うことが必要になった時にお医者さんは紹介先の病院の先生に宛てて紹介状というお手紙を書いてくれます。

紹介状は正式には「診療情報提供書」と言います。

この記事内では馴染みのある紹介状と記載します。

この紹介状は、その患者さんのことを全く知らないお医者様が診察する時に困ってしまわないよう、その患者さんの病気のことが詳しくかいてあります。

紹介状は基本的には保険診療の対象です。

お医者様にお手紙をかいていただくとなると高額な費用が発生するのではないかと心配になってしまいますが、10割負担(保険適用なし)で2500円、3割負担の方の場合で750円、後期高齢者などで1割負担の方の場合250円の自己負担となります。

必要な場合は安心してお医者様に頼んでみましょう。

病院の紹介状に書かれている事

お医者様が初めて患者さんを診る時、たくさんの質問をします。

どこがどのように痛いのか、いつから痛いのかなど、その内容は多岐にわたります。

中でもこれまで別の病院にかかっていて、その治療を引き継ぐ場合や、その病院ではできない検査が必要な場合などはこれまでの治療方針や使ってきたお薬、すでに行っている検査の結果など詳しい情報が必要です。

専門的な内容になりますので、患者さんは前の病院のお医者様から説明されたことを正しく新しい病院のお医者様に伝えることができない場合もあります。

そのためお医者様同士で直接患者さんの情報を共有することが必要となるのです。

大きな病院であればあるほど、お医者様は日々たくさんの紹介状をやり取りすることとなります。

紹介状の内容は、まとめると以下の項目が主に含まれています。

1.患者さんの基本情報:氏名、生年月日、住所、性別など
2.紹介の目的:詳しい検査が必要、入院加療が必要、手術、退院後の経過観察を自宅近くの医院で希望など
3.病名、症状など:患者さんが加療中の病名、既往症など
4.現在の病状とこれまでの治療経過:これまでどのような治療を行ったか、現在の状態はどのような病状かなど
5.薬剤情報:これまでどのような薬を処方したか、またその他服用しているお薬など
6.その他:アレルギーや既往歴などの注意事項から、特に治療上留意すべき患者さんの背景など。

また必要に応じて検査結果やレントゲン写真などの検査データ、画像データを添付することもあります。

紹介状を書いてもらうメリット

医師には助けを求める患者の診療を拒否してはいけない、という義務があるので、紹介状がないからといって、病院にかかれないということはありません。

しかし、紹介状を持参することによるメリットは計り知れない。

医療ジャーナリストの吉原清児氏によると「ベッド数200床を超える大きな病院の場合、紹介状がないと『特定療養費』という特別料金を請求されます。

この特定療養費の金額は各病院が任意で設定することができます。

例えば東京大学医学部付属病院や慶應義塾大学病院ではそれぞれ5250円、国立ガン研究センターでは8400円というように、診療にかかった費用とは別に各病院で設定した金額が上乗せになります。

一方、紹介状は3割負担の患者さんで1500円。

開業医でも書いてもらえるし、その方が得なのです」
というように、診療の料金上もメリットがある。

もちろん料金面のメリットだけではない。

東京慈恵会医科大学附属病院、泌尿器科講師の三木健太郎医師によると、
「紹介状がないとこれまで別の病院で受けてきた検査の結果などの診療情報の引き継ぎが行えないので、改めてすべての検査を行うことになるので、時間も費用もかかってしまいます」
検査によっては患者さんの体に大きな負担がかかるものもあるので、時間、費用、体力、どの角度から見ても紹介状はないよりあったほうが絶対に良い、という結論になります。

地域の医療機関で紹介状をもらってから大病院に行った方がいい

もしも紹介状がない場合、一般の患者と同じく扱われ、長時間待たされることもあります。

紹介状を持参した場合は受付で紹介状を提示し、どの科を受診するのかスタッフの指示に従いましょう。

病院では患者さんを診療後、紹介元の病院、医院に病状報告書を送り診察の結果を知らせる手紙を書きます。

ここまでが紹介状を持って病院を受診する大まかな流れとなります。

紹介状にはこれまでの治療経過や投薬時の薬剤情報、検査結果などが正確に記されているので、紹介先のお医者様の診察もスムーズになります。

また、かかりつけ医が事前に電話をしている場合、待ち時間が短くなる、希望した医師に担当してもらえるなどのメリットがある場合もあります。

もちろん、紹介状を持参しているので、特別療養費の負担をすることもありません。

設備の整った大病院を最初から受診する患者さんも多いですが、病院は地域や系列の連携が強く、小さな病院の先生でもほとんどの場合大病院の先生とのコネクションを持っていますので、症状がひどく設備が整った病院でないと対応できない場合はしっかりと紹介をしてくれます。

軽い風邪だったのに最初から大病院を受診し、待ち時間の間に体調を崩したり、違う病気に感染してしまうケースもよくあります。

ですから様々な面を考慮しても、町のかかりつけ医を受診し、設備の整った病院での診察が必要な場合は紹介してもらうというのが理想的な流れと言えます。

紹介状のおかげで病診連携ができて適切な診療ができるようになる

最近、「病診連携」という言葉を聞くようになりました。

これは病院と診療所が適切な役割分担のもと患者さんを紹介しあう仕組みを指す言葉です。

自宅から近いから、安心だから、などの理由でごく軽い風邪などの症状でも近代的な設備の整った大病院を受診する人も多く見受けられます。

そうなると大病院には風邪などの軽傷の患者さんから肺炎やガンなどの重症の患者さんまで症状の軽重問わず沢山の患者さんが押し寄せ、待ち時間が長くなったり、重症の患者さんに対しても十分な時間を取りにくくなってしまいます。

一方で、町の診療所はほとんど患者さんがいなく、経営難に陥ってしまうケースもあります。

そのような患者さんの偏りを病診連携で是正することによって、大病院の混雑も緩和し、待ち時間が短くなるとともに十分な診療を行うことが見込めるのです。

最近、病院で「インフォームド・コンセント」という言葉を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

これは患者さんに病気について、病状について、治療法についてなど従来専門知識を持つ医者でないと理解が難しいことも一般の患者さんに理解できるようしっかりと説明し、患者さんの希望を尊重しながら治療方針を決めていくことです。

難しい専門的なことを一般の患者さんに理解してもらうには十分に時間を取ることが必要です。

より良い医療の提供のためには患者さんたち自身が日頃からしっかりと病診連携の意義を理解し、適切な医療機関の受診を心がけることも必要なのです。

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