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高卒と大卒、就職に関する問題点について

2016.3.11

高卒と大卒、最終学歴によって就職が不利になったり、有利になったりする事があると思いますか?

就職後に学歴の差が社内での待遇に違いが出るのでしょうか?

そんな高卒と大卒の就職に関する問題点について解説いたします。

高卒と大卒、学歴は就職に影響する?

求める職種によって違います。

例えば、専門的な知識を必要とされる職種や研究職などは、特殊な資格が必要な企業では、大卒以上である事が必須条件になることも。

つまり、高校では教えないような専門的な知識が必要な会社では学歴がとても重要な基準です。

しかし、一般的に大学や専門学校で教える内容に関わりない職種であれば、それほどの差はありません。

ただ、高校生と大学生では知識や経験、学力レベルに差があるので、企業が求めるレベルの学力基準として条件に付加されることがあり得ます。

ただ学歴と「地頭(じあたま)」の良さがイコールでない事は周知の事実です。

そのために、企業によってはわざわざ学歴以外の判断基準のためにテストを実施するところもあるほどです。

つまりは、高卒だから就職の幅が狭くなるかというと一概にはそうは言えないのです。

募集要項を確認すれば、大卒の学歴が必須でない所は決して少なくありません。

高卒と大卒、学歴は生涯賃金に影響する?

これははっきりと「影響する」と言えます。

高卒男子の場合は2億4000万円です。

大卒男子では2億8000万円で、その差4000万円。

高卒女子は、1億8000万円、大卒女子は2億4000万円です。

つまり、高卒男子と大卒女子の生涯賃金は同じです。

どちらかというと学歴よりも男女差の方に問題がありそうな気がします。

この学歴による賃金差も、勤める企業によってその差はなくなります。

例えば大企業に勤める高卒の人と、中小企業に勤める大卒の人では、生涯賃金格差がなくなるどころか、逆転現象が起こることもあり得ます。

だから人によっては、無名の大学に行って中小企業に入るよりも、高卒で大企業に勤める方が経済的には有利であると考える人もいるくらいです。

大企業への就職に有利なのは、工業高校の優秀な生徒です。

分野としては、製造業や技術系にニーズがあります。

その他にも、学歴が高卒でもその企業が求める資格を有している方が、大卒よりも就職に有利ということはよくあります。

企業が高卒に求めるもの、大卒に求めるもの

あるアンケート調査によると、企業が高卒の応募者に求める資質は「協調性」だそうです。

年齢の事もあるかもしれませんが、企業にとって高卒の人はまだ10代の子供ですから、実戦力になるように育てていかなくていけません。

そのため、人との協調性を特に重要視する傾向があります。

それに比べて大卒の応募者に企業が求めるのは、「コミュニケーション能力」です。

高卒に求められる「協調性」とは似て非なる資質ですが、しいて言えば、「コミュニケーション能力」の方が、より能動的です。

つまり自分の考えを人に伝える能力が求められるという事なのかもしれません。

企業が求める応募者の資質というのは、よほどピンポイントでその分野に関する専門教育出ない限り、正直学校で教わった知識に重きを置いていません。

学歴などは書類選考段階ではそれなりに重要なファクターかもしれませんが、面接段階になると、人柄やアピール能力、応対内容などが結局は重要視されるのです。

高卒と大卒の就職率に違いはある?

今までの内容から見ると「大卒」の方が有利に思えます。

しかし実際はそうではありません。

平成26年度の大学生男子の就職率は、96.7%です。

大学生女子はその上を行く96.9%。

そして高校生男子においては、更に高い就職率97.5%、高校生全体で96.6%です。

内定率は98.8%とかつてのバブル並みの就職率の高さです。

理由には大きく二つあります。

ひとつは、大卒する人の激増です。

つまり昔と比べて「大卒」の人が増えたため、「大卒」というブランド力が落ちたのです。

「大卒」である事は当たり前でそれ以上が求めらえる時代なのです。

ふたつめは、ブラック企業の存在です。

ブラック企業というのは、未経験の若者を大量採用して、過酷な労働条件で使い捨てにします。

元から早期退職者が多い事を織り込み済みで、大量に採用するのです。

そのため、一見数字上では就職率がよくなりますが、その後に離職をする人も同じくらい増えている可能性があります。

つまり、単に就職率を見ているだけでは本当の問題は見えてきません。

高卒と大卒の離職率に違いはある?

あります。

これは学歴に比例しています。

大卒よりも高卒が、高卒よりも中卒が、最終学歴後に勤めた企業に3年間在籍する人が少ないのです。

中卒の場合は、全体の全体の約85%の人が、離職しています。

高校生は全体の約56%、大卒は全体の36%が3年以内に最初に勤めた企業を離職しています。

特に中卒、高卒とも離職者の半分がはじめの1年以内に辞める傾向があります。

それに比べて大卒の方が、1年以内に離職する率が少なく、2年、3年とも離職率にそれほどの差が見られないのが特徴です。

この離職率の相違には、雇用形態が関わっているのではという説もあります。

それは高卒に比べて大卒のほうが、正社員となる率が高いため、高卒の方が解雇されやすい傾向にあります。

また、前述したブラック企業は採用条件も緩いため、比較的高校生も採用されやすく、その後過酷な労働条件が早期退社を余儀なくさせ、結果離職率が上がってしまうというのも十分に考えられます。

高卒と大卒どちらか就職に有利かというと、一概には言えない問題ですが、高卒の方が厳しい条件に晒されやすい傾向はあります。

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