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食後の腹痛と吐き気 「よくあること」で済まさないで!

2016.2.5

食後に腹痛や吐き気がする…。

こういった症状は、誰しもが一度は経験したことがあるでしょう。

そのため「よくあること」と軽く考えてしまっていませんか?

実は、この症状の裏に、大きな病気が隠れている可能性があります。

食後の腹痛と吐き気… その原因の多くが暴飲暴食

人間にとって、食事は生命を維持する3大欲求に関わるだけでなく、大きな幸せや満足感が得られる時間でもあります。

ただ、その食後に腹痛や吐き気を感じてしまうと、食事から得られる幸福は激減してしまいますね。

そもそも、食後に腹痛や吐き気を感じる場合というのは、多くの場合”消化不良”が起きているのです。

消化不良は、誰にでも起こり得る症状です。

原因はそれこそ”暴飲暴食”と表されるように、一度に多くのものを摂取しすぎたり、よく噛まない、脂っこいものを食べ過ぎた、お酒の飲み過ぎ、煙草の吸い過ぎ、刺激物(香辛料やカフェイン)の過剰摂取と、日常的にやってしまいがちなことばかりです。

ですから、食後に違和感を感じても、大半の場合は「またか」と思うだけで、病院にかかろうとは思わず、市販の胃薬などで済ませてしまうのではないでしょうか?

しかし、よくある症状だからと、決して軽く考えてはいけません。
時に生命に関わる大きな病気が潜んでいる可能性もあるのです。

食後に腹痛や吐き気を伴う病気は多岐にわたる

食後に腹痛や吐き気を伴う病気は、いくつも存在します。1つずつ見ていきましょう。

胃炎

胃炎も、急性胃炎、慢性胃炎、心因性胃炎と分かれますが、これは何らかの原因により、胃の粘膜が傷つき、炎症を起こしている状態です。

胃はご存知の通り、胃酸を出して摂取した食物を消化します。この胃酸から自身を守るため、胃は粘膜を張り、自己修復を行っているのですが、この胃酸と自己修復力のバランスが崩れ、粘膜が傷つくことで痛みと吐き気が起きるのです。

暴飲暴食などの他に、薬の影響、ストレス、アレルギーから、ピロリ菌感染、寄生虫といったものも原因として挙げられます。

胃潰瘍、十二指腸潰瘍

胃酸過多の結果、胃や十二指腸の壁が胃酸によって傷つき、潰瘍(ただれ)を起こしているのが、この胃潰瘍と十二指腸潰瘍です。

この状態を放置すると、胃壁や腸壁に孔が空き、穿孔という状態になってしまいます。こうなると、最悪の場合手術が必要なこともあるため、痛みを感じたら早期に診察を受け、治療をはじめなければなりません。

その痛みと吐き気、もしかしたら○○の可能性も…

幽門狭窄症

幽門とは、胃の出口、つまり十二指腸に繋がる部分のことです。ここが狭くなってしまい、胃の中のものが十二指腸へ移動するのが困難になる病気が、幽門狭窄症です。

幽門が狭くなる原因は、胃の器質的疾患(胃の形が変わってしまっている)、他の臓器に圧迫されている、胃の運動機能に異常がある場合の3つが挙げられます。

胃の運動機能に異常がある場合は、一過性で治療により早期に回復することが多いのですが、その他の理由の場合には、別の病気がそもそもの原因である場合が非常に多いのです。

胃がん

多くの人が一番恐れるのが、この胃がんでしょう。

ごく初期の胃がんは、自覚症状をほとんど伴わないため、自分で気付くことは難しい病気です。

そして、胃がんが進行しても、胸焼けや、これまで見てきたような胃炎や胃潰瘍などと似た症状が主であるため、やはり「いつものこと」と考えてしまいがちになるのです。

胃がんの発生率は高いことが知られていますが、早期であればあるほど、死亡率が減少する病気です。

若い女性は要注意!○○が引き起こす病気とは?

上腸間膜動脈症症候群

あまり聞き慣れない病気ですが、この病気は、胃や十二指腸、腸といった臓器自体には異常が見られないのに、食後の腹痛や吐き気が治まらない場合に疑われるものです。

若い女性が罹ることが多く、原因は、ズバリ”痩せすぎ”です。

人間の体の中には、一定量の内臓脂肪が存在します。内臓脂肪と聞くと、嫌な顔をするかもしれませんが、一定量の脂肪は、体の内外の衝撃から内蔵を守るクッションの役割をするために必要不可欠なものなのです。

過度なダイエットなどで内臓脂肪が減ってしまい、十二指腸が血管に押し潰され、結果、食べたものが通りづらくなり、吐き気や痛みを伴うのです。

食中毒

食中毒は大きくわけて”体に異常をきたす細菌などに感染したものを摂取した”場合と、”それ自体に毒素があるものを摂取した”場合の、2パターンが存在します。

特に、食後すぐに発症することが多いのが、後者の”毒素そのものを摂取した”時です。

食中毒は命に関わる場合もありますから、何か疑われるもの(野草やきのこ等)を食べて不調が出たり、同じものを食べた人にも異常が見られた時は、即病院に向かいましょう。

よくある症状だからと軽く見ず、健康診断を受けよう

腹痛や吐き気はよくあることだから、と、市販の薬で済ませてしまいがちですね。しかし、大きな病気の可能性もありますから、症状が続いた場合の受診や、定期的な健康診断は受けるべきです。

とは言え、胃や腸の検査というと、”胃カメラ=辛い”という固定観念があるため、積極的に足を運びたくない気持ちもあるでしょう。

ただ、近年は従来よりもずっと楽な鼻からの胃カメラ(経鼻内視鏡と呼ばれます)も普及してきましたし、以前は手術が必須だったのに、投薬による治療のみで完治する病気も増えてきました。

一時の辛さを取るか、今後の生活を取るか――答えは明白ではないでしょうか?

また、普段の生活も、この機会に一度見なおしてみませんか?

バランスの取れた食生活を送ることは、胃腸のみならず、体全体の健康の維持にも必要なことです。

食事以外にも、ストレスを溜めずに解消する、ゆっくりと休養を取る、体を動かすといったことも、健康的に、おいしい食事を楽しむための、重要なファクターですよ。

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