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低容量ピルの副作用?不正出血が止まらない理由とは

2016.3.1

ピルは女性にとって多くの利点を与えてくれる、便利な薬です。

しかし、その副作用として不正出血が止まらない、という話も聞きますし、どうしても及び腰になっている人もいるのではないでしょうか?

では、ピルがどんな薬なのか、そして副作用は、マイナートラブルとは何かなど見ていきましょう。

低容量ピルのこと、どこまで知っていますか?

毎月の生理で憂鬱な日を過ごさなければならない女性にとって、ピルは多くの恩恵を与えてくれるものです。

ただ、大半の女性にとって「ピル=避妊薬」という認識に留まっているのが実情なのではないでしょうか?

どんな薬にもいえることですが、その薬によって体の中に何が起きるのか、副作用はどんなものか、喫緊の、そして将来的なリスクの有無――そういったことを知らずに服用することは、本来避けるべきことです。

このピルに関しても、本来の体のリズムを変えるもの。正しい知識を持った上で服用するのが好ましいと言えます。

本来、日本ではピルを手に入れるには、婦人科や内科を受診し、医師が必要であると認めて処方された時にのみ可能です。他の入手方法(個人輸入・代行輸入など)もありますが、これは万人におすすめできる方法ではありません。

特に副作用が出た時や、本来ならば服用を避けるべき状況であった場合など、不都合が出た場合に全て”自己責任”になってしまうからです。

ですから、正しい知識を得た上で、正規の方法で入手し、服用することを、まず強くお勧めします。

そもそもピルは、どんな働きをするものなのか

では、実際ピルとはどんなものかを見てみましょう。

現在の日本において一般的にピルと呼ばれる薬は、多くの場合が”低容量ピル”と呼ばれるものです。他にも中容量、高容量とありますが、これらは含まれるホルモンの量によって区分けされています。

どの薬も”経口避妊薬”としての認識が強いものですが、避妊目的だけでなく、婦人科系の病気の治療として用いられます(ただし、中・高容量のピルは副作用も強いため、ほぼ病気の治療用にのみ用いられます)。

女性の体は、妊娠するための働きによって、日々の体調が変化します。これは、体内で排卵、妊娠、生理などを起こすようにホルモンが分泌されるからです。

排卵をコントロールする”エストロゲン”(卵胞ホルモン)、受精卵を受け止めるために子宮内膜を厚くする”プロゲステロン”(黄体ホルモン)、受精卵が着床することで分泌される”hCGホルモン”(妊娠ホルモン)など、様々なものがありますが、ピルにはこのうち、合成されたエストロゲンとプロゲステロンの2種類が含まれています。

この2つのホルモンが、女性の体を擬似妊娠状態にするのです。

ピルに期待できることは避妊以外にもこんなにある!

ピルを服用することで、体の中で何が起きるのでしょうか?

体内で2つのホルモンの濃度が高まることで、体は「自分が妊娠した」のだと錯覚を起こします。

妊娠している間は、排卵の必要はないために、まず卵胞を成熟させるホルモンの分泌が抑制され、結果として排卵が抑制されます。

つづいて、受精卵を受け止めるための子宮内膜を準備する必要がないと判断され、肥厚、つまり厚くなる作用も抑えられます。

加えて、子宮などから分泌される粘膜にも変化がおき、万一排卵が起きても、受精しにくい・着床しにくい状態を作り出します。

特に低容量ピルは、女性が主体となって行える避妊方法であるため、世界中で使用されているメジャーな薬です。そればかりか、ピルの起こす作用は、避妊以外にも大きな効果をもたらします。

  • 月経前症候群や生理不順の改善
  • 月経困難症(酷い生理痛)の改善
  • 過多月経の改善と、それに伴う鉄欠乏性貧血の改善
  • 子宮内膜症の悪化の抑制と改善
  • 子宮筋腫の発生の抑止
  • 子宮体がんや卵巣がんの予防

ただ、例え低容量のピルであっても、副作用は存在します。
その一つが、不正出血です。

不正出血が止まらない… これはピルの副作用?

ピルの服用による副作用のうち、一番耳にするのが”不正性器出血”(不正出血)です。他にも、吐き気や頭痛、倦怠感、むくみなどが起きる可能性があります。

こうした副作用をピルの”マイナートラブル”(一時的な不快な症状)と言い、およそ2割から3割の人に起きることとされています。

何故このような副作用が出るのか、というと、それはひとえに「ピルがホルモンを含んだ薬であるため」です。

人の体は様々なホルモンの働きによって機能しています。そのリズムをピルによって制御しようとするのですから、本来のリズムが崩れ、体がついてこれないことが原因なのです。

特に副作用が起きるのは、ピルの服用を初めてすぐ、”1シート目”が多いと言われています。

飲み進めるうちに体が慣れ、不正出血は止まるのが通常で、2シート目以降にはマイナートラブルの発生も少なくなります。

不正出血が続く期間には個人差があります。数日程度の人もいれば、1ヶ月以上続くことも珍しいわけではありません。ですから、出血が激しくないのであれば、基本的にピルを飲み始めてすぐの不正出血に心配はいりません。

2ヶ月以上も不正出血が止まらないなら、主治医と相談を

もし、出血の量がずっと変わらず多かったり、2シート目、つまりピルを飲み続けて2ヶ月経っても不正出血が止まらない場合は、何か病気が潜んでいる可能性も否定できません。

不正出血が止まらない場合に考えられるのは、現在のピルが体に合っていない場合や、子宮内膜症の症状・感染症・その他の病気(子宮の腫瘍など)の場合も考えられるため、おかしいと感じたり、不安がある時は、ピルを処方してもらった婦人科に相談することをお勧めします。

低容量ピルに副作用は少ない、と言われますが、決して0%ではありません。マイナートラブルのみならず、血栓症や心筋梗塞のリスクも、ごくごく低確率ながらも存在します。

また、生活習慣(喫煙や肥満体質かなど)や既往歴によって、こうした病気のリスクが跳ね上がるため、特定の体質・体型の人はピルの服用が禁忌とされていることもあります。

ですから、決して自己判断で服用を続けたり、個人輸入で手に入れたものを使用することは避けなければなりません。

ピルは便利な薬です。しかし、それは医師の正しい判断によって処方されて初めて、安全かつ安心に使うことが出来るものだということを、忘れてはいけません。

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