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スウェーデンの福祉にも問題点は有るようです

      2015/11/08

スウェーデンの福祉にも問題点は有るようです

福祉国家といわれるスウェーデン。

税金が高くても福祉が充実しているので国民の不満は少ないといわれています。

でも、全く問題は無いのでしょうか?

周りから見えないだけなのかもしれません。

今回は、スウェーデンが抱える福祉の問題点を紹介しましょう。

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高福祉高負担といわれるスウェーデンの現状

高福祉高負担といわれるスウェーデンも、厳しい現実に直面しています。

まず、不況。ヨーロッパ諸国では、高い若者の失業率が問題になっています。ここスウェーデンでも同じことがいえます。不況によって失業率が高止まりしているのです。その結果、失業保険や生活保護といった社会保障にかかる費用がかさみ、歳出が増えています。高い失業率や若者の就職難は働き手の減少を意味し、歳入が減ることになります。

次に、高齢化。あの中国でも今後は高齢化がすすむといわれています。これは世界的な問題ともいえるでしょう。もちろん、ここスウェーデンでも高齢化は進行しています。そして、将来的にはスウェーデンの国民の4人に1人が年金を受取ることになります。

このように、歳入が減る一方で歳出が増え続けています。このことは結果的に、スウェーデンの財政を圧迫する要因なります。それでも高福祉を実現しようとするのなら、スウェーデン国民により一層の負担を強いることになるでしょう。

スウェーデンにおける福祉の問題点【教育】

日本では子どもの教育費がかさむので、経済的な問題で2人目の子どもは諦めている夫婦は少なくありません。一般的に、教育費が安い公立の学校よりも、教育費が高い私立の学校の方が教育水準が高いと考えられています。そのため、私立の学校に通わせようとする教育費は家計の負担になります。

その点、スウェーデンは違います。大学までの教育費はタダです。これなら経済的な心配をすることもなく安心して子どもを学校に通わすことができます。ただし、問題点もいくつか指摘されています。

それは教師の質です。日本で教師になるには、大学の教職課程で学んだあと教員採用試験に合格する必要があります。そして、教員実習も受けなくてはいけません。しかし、スウェーデンにはそういった制度はありません。もちろん、スウェーデンのも優秀な教師はいます。しかし、そうではない教師も少なくありません。いうなれば、子どもの担当になる教師に当たり外れがあるということです。

スウェーデンにおける福祉の問題点【医療】

スウェーデンでは、基本的に医療費はタダです。ただし、初診料は取られます。

かつての日本でも、革新自治体は高齢者の医療費をタダにしました。高福祉の実現です。でも、その結果はどうなったかと言うと、病院が高齢者の溜まり場となってしまいました。そして、その病院ではウソともホントともつかない会話が交わされました。「あの人は今日はここに来ていないけどどうしたのかな?」「きっと具合が悪いのでしょう」

ここまで酷くはないでしょうが、スウェーデンの病院でもいくつか問題点が指摘されています。日本の病院では、医師が一人の患者を診る時間は少なくなっています。よく、何時間も待たされて診てもらうは数分だ、という話を耳にします。一方、スウェーデンの医師は一人の患者を診る時間が長くなる傾向にあるといわれています。その結果、なかには診察を受けるのに3日も待たされた人も出てきています。

このように、医療費がタダのスウェーデンはメリットばかりではありません。当然、デメリットもあるのです。

スウェーデンにおける福祉の問題点【年金】

高福祉高負担のスウェーデンでは年金制度が充実しているので貯金をしなくても老後の生活に心配はない、といわれています。それは本当なのでしょうか?

確かに、今の経済状況が続けばそうなることも期待できるでしょう。日本政府も、年金制度の説明するときには「いまの経済状況が続けば」という但し書きをします。しかし、先に説明したように、スウェーデンには他のヨーロッパ諸国と同じように不況と高齢化の波が押し寄せています。そして、それはスウェーデンの財政を圧迫することになります。つまり、いまの経済状況が続かない可能性が出てくるということです。

いまのスウェーデン国民が受取っている年金額は給料の6割ほどといわれています。日本政府は年金額として給料の5割を目標としているので、これは高水準といえるでしょう。しかし、これが丸々手に入るわけではありません。そこから税金等が差し引かれます。

あるスウェーデン人は、将来受取れる年金額の通知があったそうです。そこに書かれた年金の額は2〜3万円だったそうです。これだけで生活するのは苦しいでしょう。そのため、高福祉といわれているスウェーデンの国民のなかには、年金に頼らず個人で積み立てをする人も出てきています。

福祉国家スウェーデンに学ぶ

ここで、福祉国家スウェーデンと日本を比較してみましょう。

日本のお役所では定期的な人事異動があります。これは福祉にかかわる職員も例外ではありません。そのため、福祉に関するノウハウが蓄積されないというデメリットがあります。一方、スウェーデンはそうではありません。職員に福祉に関するノウハウが蓄積されます。それは、結果的に住民サービスの向上としてあらわれるでしょう。

また、日本では高齢者施設の入居基準がバラバラで統一されていません。それは、担当職員の判断にまかされていますが、自治体によって判断が異なる等の矛盾も指摘されています。

さらに、日本では福祉に関する資格制度が乱立しています。このことが、縦割り行政を助長しているという指摘もなされています。

指摘されているこれらの問題点は、スウェーデンに学ぶことによって改善の余地はあるでしょう。

まとめ

ここまで福祉国家スウェーデンの現状を見てきました。そして、そこにはメリットとデメリットがあることも見てきました。

日本でも少子高齢化が加速しています。高福祉を実現するには高負担が必要です。しかし、政治家は票を気にして、前者は強調しますが後者については言葉を濁します。我々国民もそんな政治家の甘い言葉に惑わされることのないように、清き一票を投じたいものです。

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