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インフルエンザの症状を軽減! ワクチンの真の効果とは

      2016/02/23

インフルエンザの症状を軽減! ワクチンの真の効果とは

インフルエンザワクチンには、発症そのものを100%抑える効果はない――そう聞くと、このワクチンの接種は無駄ではないかと考える人は多くいることでしょう。

しかし、このワクチンには、症状を軽くする効果が期待できるのです。

その理由を見ていきましょう。

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インフルエンザワクチンを接種したのに発症してしまうのは何故?

毎年冬場になると、国内でのインフルエンザの流行がニュースで取り上げられるようになります。こうしたニュースを耳にすると、「ああ、今年もインフルエンザのワクチンを接種しないとな…」と考える人もいらっしゃるでしょう。
しかし、本来インフルエンザと一口に言っても、その種類には違いがあり、かつ通年で感染する可能性のある”型”も存在します。
ただ、感染力が強く、症状も強く出るものは季節性のインフルエンザと呼ばれ、これが日本国内で爆発的に流行するのが冬場であることから、”インフルエンザ=冬の疾患”というイメージが強いのです。
そのため、インフルエンザワクチンの接種が一般の病院で受けられるようになるのは、秋の終わりの10月から11月頃になっているのです。

しかし、ワクチンを接種したのにインフルエンザに罹った!という体験や話を聞いたことがあるでしょう。
痛い思いとそう安くない費用を出したのに罹ってしまうのは、何だか納得がいきません。
そもそも、インフルエンザのワクチンとはどういったものなのでしょうか?

インフルエンザと一口に云えど、実は複数の型と症状がある

まず、インフルエンザには、複数の型が存在します。
A型
主に38度から40度の高熱、強い寒気、全身の関節や筋肉の痛みを引き起こす(全身症状といいます)
150種近くの種類が存在し、人間以外の生物(豚や鳥など)に感染する種もあり、変異しやすい
重症化しやすく、主に冬場に流行する季節性

B型
高熱が出る場合と微熱(38度以下)で済む場合があり、熱での判断がしにくく、感染に気付かない場合がある
下痢・腹痛などの消化器系の症状が現れやすい
ウイルスの種類は2種類で、どちらも人間にのみ感染し、主に冬場に流行する季節性

C型
普通の風邪と似たような症状であり、主に鼻水がよく出る症状
5歳以下の子供の感染が多く、一度罹ると免疫が長期間続き、大人の発症は少ない
人間と豚が感染し、通年性、つまり1年を通して罹る可能性がある

どのウイルスも、感染後1日〜3日の潜伏期間を経て発症します。
感染経路は、感染者のくしゃみや咳で放出されたウイルスを含んだ飛沫を吸い込んでしまう”飛沫感染”と、感染者のつばなどがついた物に触れ、更にその手で鼻や口を触ることで感染する”接触感染”の2系統です。

そもそもインフルエンザワクチンは症状を軽くするためのもの

インフルエンザのワクチンの働きとは、一体どういったものなのでしょうか。
まず、多くの人が誤解していることに触れておきましょう。
ズバリ「インフルエンザワクチンを接種しても、インフルエンザの発症を完全に防げるわけではない」のです。

人間の体の中には、健康を脅かす外敵に対して防衛する機能が存在します。これが”免疫”というシステムです。ウイルスや細菌などの”侵入者”(抗原)に対して、この免疫が働き、軽症に抑える・重症化を防ぎます。
ただ、この免疫システムが働くには、”一度体の中に同じウイルスが侵入したことがある”のが前提条件です。
ここで登場するのが、ワクチンです。化学処理により無感染化・無毒化された抗原を体内に取り入れることで、免疫を作り出し、本当のウイルスが侵入してきた時に備えるのが、ワクチンの本来の狙いです。

つまり「インフルエンザワクチンは発症を完全に防ぐことは出来ないが、発症後の症状を軽くする効果が期待できる」ものであると考えるべきです。
実際、1回のワクチン接種で発症を防げる割合は大人でも6割程度だとされています。

インフルエンザワクチンの接種で期待できることとは?

こう聞くと「じゃあワクチンの接種は無駄じゃないか!」と考えるかもしれませんが、これも誤解です。
インフルエンザの恐ろしいところは、感染力が高いことに加え、重症化した時のリスクが重いことが挙げられます。が、ワクチンを接種することで、確かに発症後の重症化率・死亡率が低下した、というデータも存在します。ですから、特に、体力が少なく重症化しやすい高齢者や子供にとって、これを防ぐワクチンの接種は有効だと言えるのです。

2015年/2016年の冬から、インフルエンザワクチンは、これまでの”3価”から「A型のウイルス2種類+B型のウイルス2種類の4種のウイルスに対応した」”4価”へと代わりました。つまり、対応するウイルスの種類が増えたことで、発症・重症化のリスクがさらに軽減されたと言えます。
そして近年は、その年に流行するであろうインフルエンザウイルスの予測精度も高まっていることから、ワクチンの接種は、決して無駄ではありません。
インフルエンザウイルスに対しての免疫が働き出すのは、接種後2週間から5ヶ月程度の間です。毎年、流行する前に接種を呼びかけるのは、こうしたわけがあります。

冬場だけでなくなってきたインフルエンザの流行

近年は新型のインフルエンザの発生や、世界中の人々の行き来がさかんになったことを受け、夏場にもインフルエンザが流行することは珍しくなくなってきました。もう”インフルエンザ=冬の病気”とは言えない状況になってきているのです。
ですから、インフルエンザに罹らないためには、季節に関係なく、普段から感染を予防するのが重要だと言えます。
うがい、手洗いは勿論のこと、マスクをして他者からの飛沫感染を防ぐのも効果的ですし、もし自分がインフルエンザに罹っている可能性がある場合は速やかに病院を受診し、自分が感染元にならないよう配慮をしましょう。

また、自身の免疫力を高めることも、重要なポイントです。
普段から栄養バランスの取れた食生活をする、睡眠をしっかり取って体力の低下を防ぐ、スポーツなどで体を動かして健康的な体を維持する――そういった心がけで、インフルエンザのみならず、様々な病気を遠ざけることは可能です。普段の生活習慣を、この機会に是非見直しましょう。

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