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うつ病の家族の入院を強制する事は出来る?

      2016/02/01

うつ病の家族の入院を強制する事は出来る?

うつ病の家族がいる場合、それをサポートする家族は大変苦労しているでしょう。

軽度の場合は、日常生活は可能ですが、重度となると問題があります。

例えば被害妄想で他傷する危険や、自傷したり自殺したりする危険性もあります。

そのため入院は強制できるか否かについて解説いたします。

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入院が必要なうつ病の症状とは?

自殺を含む自傷の危険や、他人を傷つける可能性がある場合です。

また危険が無くても、日常生活を送るのが困難、もしくは、慢性化したうつ病の場合です。

通院での治療が困難であれば、やはり入院という選択肢になります。

また、逆に自宅療法が症状を悪化させる場合は入院の方がベターという事もあります。

家にいることで、例えば家事や育児などでストレスが溜まって休養もままならないという場合は、症状が重くなくても、入院したほうがいいと判断されます。

自分の意思で入院することを任意入院、本人の意思に関係なく入院させる事を強制入院といいます。

任意入院は、開放病棟で制限も少なく入院生活を過ごしますが、強制入院の場合は、閉鎖病棟に収容されることが多く、また他傷、自傷の可能性があるために持ち物も厳しく制限され、病室も部屋が外からかかる仕様です。

閉鎖病棟に収容されても、症状が落ち着いたり改善したりすると、開放病棟に移ることもできます。

うつ病で強制入院させる方法

うつ病というよりも躁鬱病の躁状態の時に、他人に危害を加える可能性が高まると言われています。

そういった場合、一定の手続きをもって当人の入院させる方法を「措置入院」といいます。

法的根拠は精神保健福祉法29条に基づいています。

指定医が2名で、精神障碍者であり、入院にないと自傷・他傷の危険があると認めた場合です。

ちょっとややこしいかもしれませんが、この判断は診察ではなく鑑定に当たります。

その違いは、この判断は診療でないため、診療記載義務が生じないという事です。

ただ、これは家族が医者に頼んでできるという事でありません。

この条件を満たすには、前工程に「通報」という段階を経ないといけないのです。

「通報」はもちろん警察に対して行われるので、家族が措置入院をさせようとするなら、まず警察に通報しなくてはいけません。

そして警察官が「自傷・他傷の危険がある」と判断すれば病院に連れて行って、医師に鑑定を依頼するという流れなのです。

鑑定の結果、都道府県知事、あるいは、政令指定都市の市長が、措置入院を命令します。

これだけの要件を満たさないと強制的に入院は出来ません。

なぜ強制的な入院は条件が厳しいのか?

それは日本が基本的人権を尊重する法治国家だからです。

基本的人権は法治国家の基本理念といえます。

措置入院というのは、端的に言えば人の自由を奪い、行動を制限する措置です。

それが簡単な方法で可能となると、それを悪用する人が出てきて、本来なら守られるべき基本的人権が踏みにじられてしまいます。

それを防ぐための、予防措置として、これだけの条件をみたす事を求められるのです。

ただ実際、精神病を患い、自傷・他傷の危険のある家族がいる家庭には、このハードルはただの障害に思えるかもしれません。

警察は明確な暴力行為が確認できなければ、家庭の問題にあまり踏み込むことがありません。

そのため、通報しても措置入院に至らないケースは少なくないかもしれません。

法律というのは基本悲観的なものです。

そもそも憲法、司法、立法の3権分立しているのは、人間は権力を使いこなせないという悲観的な信念から出ているといえます。

人の善意よりも悪意をモデルにして法律は作られています。

医療保護入院とは?

任意入院は患者の同意がないと入院できません。

患者の意思に関係なく、強制的に入院させることができる方法を措置入院といいますが、前述したようにそれを成立させる条件はかなり厳しいものです。

その間にあるのが、「医療保護入院」です。

これは、保護者の同意のもとで入院する形態です。

措置入院との違いは、行政が判断しているか否かです。

もちろん家族の同意だけでなく医師が、入院が必要と診断した場合に限ります。

任意入院は、退院も自分の意思でできますが、この医療保護入院は、保護者や家族の同意がないと退院もできません。

収容されるのも閉鎖病棟となるケースが多いので、事実上の強制入院と言えます。

さてこの閉鎖病棟は、窓に鉄格子があったり、部屋の中から施錠が不可、つまり部屋の鍵は外にあるというあたりは、ドラマや映画でみる精神病棟のイメージに近いものがあります。

特に隔離室は部屋がモニターで監視されているそうで、おかしな行動があればナースが駆けつけられるような体制になっています。

入院中の治療と効果について

入院中は主に、薬物療法と精神療法で治療を行っていきます。

入院治療の良いところは、医師の管理下であるという事です。

よく言われていますが、抗うつ剤は副作用もあり、その副作用がいやで服用を嫌う人もいます。

副作用としてよくあらわれるのは、ドライマウス、便秘は排尿障害、眠気や頭痛など。

本来は脳内の神経伝達物質に作用すべき薬が、他の神経系にも作用してしまう結果起こります。

問題なのは増量した時です。

不安・焦燥や、衝動性が高まることがあるそうです。

そういった副作用も医師が近くにいることで、悪化させる前に対処も可能とまりますし、また病院は、自宅と違って治療以外の事に気を取られることが少ないため、治療に集中することができます。

特に自傷・他傷の危険性のある患者は、目を離すことができませんが、家族がそれをするとなるとかなりの負担ですし、それを長期間行うことは難しいですが、病院であれば可能です。

病状を改善させるという点では入院も必要なのです。

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